ワンオペふくまるdiary

3人の子育て+2匹のわんこ+単身赴任の夫。それぞれと向き合うワーキング母LIFE。

拒否が強いけど、もうほっとけない。

人との関わりを、得意としないKさん。

そんなKさんに、とうとう事件が起きてしまいました

↩️

 

週明け、ヘルパーさんからの一報が入ってきた。

「いつもは、2階のリビングにいるKさんが、1階の和室で、畳の上で横になってます。」

ヘルパーさんが、どこか体調が悪いのか?痛いところがあるのか?とKさんへ聞くが、

Kさん「なんでもありません。帰って下さい!!」

の一点張り。

Kさん「さわらないで!!帰って下さい。早く帰って下さい。」

と、繰り返す。触らせてもくれない。近寄らせてもくれない。

ヘルパーさんが、飲み物、食べ物を購入し

本人の手の届くところに置き、退室したとのこと。

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状況確認の為、すぐに私が訪問することに。

Kさん宅へ入る。鼻をつくにおいがした。

ヘルパーさんからの報告通り、1階和室 畳の上でKさんは、横になっていた。

私「Kさん、大丈夫ですか?」

Kさん「帰って下さい。来ないで!!そこから、中には入ってこないで。」

その一点張り。

状況はよくない。失禁もしている。どこか、痛みがあり動けないのだと判断した?

先生に診てもらおうと、Kさんへ伝えたが

Kさん「やめてください。とにかく帰って!!」

ヘルパーさんが購入してくれた飲み物は、全て飲んであり、散らかっていた。少し、周りを片付け、

持参した、たべられそうなパンと、飲み物をKさんの手が届くところにおき、退室をするしかなかった。

 

すぐに、私から地域包括支援センターと、訪問診療へ連絡。

訪問診療に連絡をすると、前日に定期訪問をしており状況は、知っていた。

訪問ドクターより、『いつも通り支援拒否が強く、何も出来なかった。』とのこと。

地域包括支援センターへ、上記内容を伝える。

同日、午後、地域包括支援センター Jさんが見に行ってくれた。

結果は、同じ。

Kさんの、強い拒否。

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Kさんの状況から考えられること。

『どこか怪我をしている可能性が高い。あのまま、動けずにいれば、床ずれが出来るのも時間の問題。

失禁状態も続いている。尿路感染。なんらかの感染症。最悪のことも考えられる。』

地域包括支援センターの、Jさんが、

保健センター他 関係各所へ、連絡をとり本人へ診察を受けるよう説得してみるという。

しかし、

Kさんは、変わらず。

拒否が強い。

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精神疾患を抱えている場合、

強制的対応可能な場合がある。

それは、生命に危険がある時。自分で自分を傷つけていたり、誰かに危害を与えたりとき。

訪問診療の相談員さんからは、

本人の意思が、これだけはっきり「NO」を伝えられる以上、無理矢理はできない。

本人の同意がなければ、救急搬送もできない。

今、Kさんは、食べたり、飲んだりもできている。状況としては、すぐに生命の危険が及ぶ状況ではない。と判断される。

本人の意思と反することをすると、『人権』的な問題が絡んでくる。と言う。

本人の意思のもとの、医療支援の拒否。

【人権】か、、、、。

地域包括支援センターJさんより、

Kさんのいとこへ、この状況を伝えたという。

Kさんのいとこも、もう、Kさんから手を引きたいとの気持ちがある。しかし、状況を伝えると、

いとこさん「私が本人と話しても、状況は変わらないと思いますよ」といっていたが、翌日、自宅に来てくれて、本人に診察を受けるよう、説得をしたそう。

しかし、

やはり拒否が強く、おしものことも、何もかもそのまま。

『触らないで』とのこと。

状況は変わらない

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その報告が、地域包括支援センター Jさんより

私に連絡が入った。

電話で話し合った結果

【もう、やるしかない。】

と、いうことになった。

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翌日の朝、訪問診療へ連絡。

救急搬送した際の受け入れ先をあたってもらいながら、地域包括支援センター Jさんと私は

Kさんの自宅に向かっていた‍♀️

私は、Kさん宅に向かいながらヘルパーMさんへ、

応援を頼むことにした。

快く、すぐに合流してくれて・・・

ありがたい。本当にありがたかった☺️

 

Kさん宅前。

地域包括支援センター Jさんより、

『一応、区の介護保険課へは、状況を伝え、これから、本人の了承は得られないが、本人を動かします。と連絡を入れておいた。』とのこと。

地域包括支援センター Jさん、ヘルパー事業所の責任者 Mさん、そして私で Kさん宅に入った。

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Kさんは、5日前から同じ状況。

地域包括支援センターJさんから、Kさんへの話が始まる。

Jさん 「もう、これ以上、このままの状況にはさせておけない、ほっておけないから。とにかく、きれいにしよう」

Kさん「結構です。帰って下さい。」

しかし、もうやるしかない。

Kさんの寝室からマットレスを移動させ、Kさんが横になっている部屋へ運び入れた。

畳の上で横になっているKさんの下に、バスタオルを入れ込み、布担架にみたて、3人で持ち上げ移動したマットレスの上へようやくKさんを移すことができた。

身体を触ることに、

Kさん 「痛い、痛い。触らないで〜」

汚れている服も取り替えることに、、、。

もう、床ずれは、出来ていた。

仙骨部には5センチ四方の床ずれ。

踵、ふくらはぎ、床ずれが、できている。

着替えをすることを伝えると、

Kさん「・・・自分で脱ぎます」

と。

 

そして、おしもをキレイに流して、オムツを装着し、汚れた上着も自分で脱いだ。

着替え終わると、安心したのか、

Kさんは、ほっとした様子だった。

 

この後は、訪問診療、訪問看護へ連絡し、

状況を伝え、診てもらうことをKさんへ伝え、

我々3人は、退室した。

 

つづく・・・・・