Rさんは、夫と、娘の3人暮らし。
笑顔がとってもキュート。チャーミングな方。
Rさんが、認知症と診断がついてから、8年ほど経過する。
今は、食事・排泄・移動、生活のほとんどに介助の手が必要な状態。
そんなRさんを、とっても献身的に介護をする家族。特にご主人は、
「ここまで連れ添った、かーちゃんだもん。俺の仕事が続く限り、面倒は見るさ」
しかし、昨年秋、ご主人に体調の変化が見られた。血圧は200を超えて、めまい・吐き気。
受診先のDrより、「介護疲れが原因なのでは・・・。少し休ませてあげないと」と言われたこともあり、Rさん夫婦の3人の娘たちは、今後を相談。
「特別養護老人ホーム」の入所申し込みをおこなった。もちろん、お父さん(Rさんの夫)の了承を得て。
申し込みをした施設側から、Rさんの娘さんへ連絡が入った。
施設側:「お母さんの様子を見たい」
ベッドの空きの見通しがたったため、待機者に声かけをし、入所への具体的な話を進めていく。
Rさんの夫へ、娘さんから、入所申し込みをした施設から連絡は入ったことを伝えた途端。
Rさん夫:俺がまだ面倒を見る。入所はまだ、早い。
娘たち:お父さんの体調が思わしくないから、お母さんの入所の申し込みをしたんだよ。今は、お父さんの体調が落ち着いているみたいだけど、この先、お父さんが倒れたら、お母さんはどうするの?一緒に生活をしている、末っ子にも人生がある。家族で考えて決めたことでしょ?
Rさんの夫:俺が動けなくなったら、施設入所はやむおえない。けど、今はまだ俺も動ける。まだRを施設入所なんて早い。
と頑なに拒み始めてしまった。
施設側の相談員と、一応面談を行うため、自宅に相談因さんがきた。
施設入所にあたり、施設の中の状況説明となり・・・・。
結果、ますます、Rさんの夫は、Rさんを入所させることに対して反対となった。
この状況を相談したいとの連絡が、Rさんの娘さんたちからCMへ連絡が入った。
帰り道にあるRさんの自宅。
CMが、Rさん宅へお邪魔することとなった。
Rさんは、終始穏やか・・・・☺️
反対に、Rさん夫はいつもとは違う、硬い表情・・・。
Rさん夫:「施設なんかに入ったら、ますます認知症が進んでしまう。施設内は歩かせてくれないみたいだし、今、歩けるのに、歩けなくなってしまう。40名弱の入居者を、3〜4人の職員で介護をしているとか、夜間は、その人数を1人で診ているとか・・・・。
俺のかーちゃんは、あんなところに入ったら、今より認知症は進んでしまう。俺が動けるうちは、あんなところに入れられない💢」
家族が健康でいられることは本当にありがたいこと。
しかし、ずっと若く、健康でいられるわけではない。
我々も通る道。。。
そして、思ってもいない時期に、病気を発症することもあります。
50代後半で、「認知症」という病を発症した妻を守るため、
娘たちは母を、そして父を守るため、
それぞれが、それぞれの立場で、思いやっている。
とっても、温かい家族。
Rさんのご主人は必死で、CM(私)に自分の気持ちを訴えていた。
Rさんのご主人の気持ちはよくわかった。
入所を申し込んだ娘さんたちの気持ちを、CMより改めて伝えてみた。
「決して、Rさんを追い出そうとしているわけではなく、母を思い、父を思い、どうすることが、両親・家族にとってベターなことかを考えてのお話しだってことはわかってあげてほしいです」
Rさん夫:わかってる。娘たちには感謝している。
CM:ご主人もいつか、動けなくなってしまったとき、Rさんの事は、娘さんたちに一任させてもらっていいです?
Rさん夫:もちろんだよ。そのときは、娘たちにお願いするしかないから・・・。
この話が終わって、Rさん夫は、気持ちが少し楽になったようで、いつもの優しい顔に戻っていた☺️
Rさんは、変わらず穏やかな笑顔☺️
明日のことは誰もわからない。
娘さんたちとしては、備えあれば憂いなし 今後、起こりうるであろう将来、両親が共倒れしないよう準備をしていた。
しかし、Rさん夫は、自分のからだが続く限り、たとえ、それで自分自身が倒れてしまったとしても、
60年近く人生をともにした妻を、最後まで一緒に痛い。面倒をみたいと思う気持ち。
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今を生きよう🍀
長寿大国である、日本。
人生いろいろ。(なんか歌にもありましたね。)
様々な未来があるのは当たり前。しかし、明日どうなるかは、誰もわからない。
どんな晩年を迎えるのなんか、もっともっとわからない。
変わらないこと(今後)を考えると、不安が先走る。
もしかしたら、1ヶ月くらい先のこと、いや、1週間くらい先のこと、いや、明日のことを考えるくらいでいいのかもしれません・・・ね。
明日、何しようかな?くらいでいいのかも・・・・☺️。
呑気すぎますかね。(笑)
今日を笑って生きよう。
さ、今日も仕事だーーーー。
困ったさんがいる限り、また走り続けますよーーーー🚴♀️💨。