介護保険という制度に関わって25年以上が経ちます。
「利用期間の長さ」
介護保険制度を利用する人=65歳以上の方が、介護認定を受けた結果、介護を必要とする状況であると判断をされた人が必要なサービスを受ける。
(40歳から64歳までの方は、指定16疾病に該当した方が利用可能。)
となる。
したがって、介護保険という公的保険制度の利用者の殆どの方は、65歳以上。
■ 日本の平均寿命
日本の平均寿命は、女性が87.45歳 男性81.41歳
男女ともに、過去最高を更新しています。
平均寿命が高い国は、ヨーロッパが多いと言われています。
アジアでは、
香港、韓国、シンガポール等々
2020年 世界のトップは、
日本🇯🇵。 さすが長寿大国、日本👏👏👏
ちなみに2位は、スイスでした。
平均寿命が延びるとともに、介護保険利用期間は、長くなっていく。
介護保険制度施行開始当初の想定より、「 長く利用する保険制度 」へと変化せざるおえない公的保険になってきているわけです。
■ 「転倒」からの未来 の変化
さて、昨今、私自身、ケアマネジャーという仕事をしている上で感じることがあリます。
私が、介護の勉強を始めた頃(2000年:介護保険制度施行された年)
「転倒」は命とりと言われていました。
なぜなら、「転倒」→「骨折」→「寝たきり」→「廃用からくる機能低下」→ 「死」
このストーリーを進む確率がとても多かった。
特に「大腿骨骨折」(太ももあたりの太い骨の骨折) は本当に命とりだった。
しかし
昨今この状況に変化を感じています。
「骨折」は命とりではなくなっている。
特に、90歳前後の骨折後の経過は変化しているように感じます。
「転倒」→ 「骨折」→ 「手術」→ 「リハビリ」→「ある程度の歩行可能」→「退院」
手術後、早期リハビリ開始をし、ある程度歩けるようになり退院をする人が増えています。
80代に関しては、ある程度ではなく、以前よりしっかりとした歩行状態で退院となるケースが増えています。
本人の努力はもちろんですが、医療技術の進歩。医療制度の充実。
これは間違いない☝️
早期からのリハビリは、手術後の状態を格段に上げていると思います。
すごい、本当にすごいことです。
この現実を目の当たりにしていると、平均寿命は、今後ものびていき
近い将来、三桁:100歳になる日も近いのでは🤔
平均寿命がのびていく以上、介護保険制度を利用する「期間」は長くなっていきます。
否応なしで、保険料は高くならざるおえないでしょうし、また負担割合につても、2割・3割と、これも高くせざるおえない。
医療は日進月歩。
人々の命を救うため、日々進歩し続けています。
これはある意味、自然にはなかなか死ねない時代とも言えるわけです。
定年退職をしてから30年余りある時間を(結構、ながいわーー😓)
その時間を、自分らしく、どのように生きるか。
各々が本当に考えなければならない。 生活の質 QOLを上げる 生き方。