Yさん妻 2回目の人工股関節脱臼となりました。
救急搬送され整復し、一泊のみ入院となり、ここでも本人の希望で、翌日の退院となりました。
ケアマネジャーが、退院後、自宅に伺うこととなる。
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Yさん妻 「ごめんねー。心配ばかりかけて。」
ケアマネジャー「大丈夫ですか?」
Yさん夫「まったく、前回入院の時も、あれだけ気をつけるように言われてるのに、ぜんぜん自分で気をつけようとしない。大騒ぎですよ。救急車も何回もよんで、人に迷惑かけて。」
ケアマネジャー「病気やケガは、なりたくて、なる人はいませんから。それ以上、責めないであげて、ください。」
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Yさん妻から今回の脱臼をした経緯をうかがう。
Yさん妻 「お父さんが、部屋を片付けろって、うるさくて。で、片付け始めた矢先に、変な姿勢をとっちゃって。。。脱臼してしまって」
ケアマネジャー 「片付けは、もう少し体調が落ち着いたら、やりましょうよ」
そう言ったものの、、、、。そうはいかないんだろうなーっと。思っていた。
右股人工股関節の手術をしたのは、20年前になるそうです。人工股関節をはめ込んでいる、奥さんの骨自体も、限界がきているそうです。その為、再度の手術はできない。「整復」出来なくなってしまったら.完全に歩けなくなり、車椅子生活になる。
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2回目の脱臼回復をして4〜5日後の
週明けの(月)
Yさん妻から、電話が入った💦
電話の内容はこうだった。
今朝、トイレへ行こうとベッドから立ち上がろうとしたら、ベッドからずり落ちてしまって。お父さんを呼んで起こしてもらったんだけと、お父さんが「もう面倒みれない。ケアマネジャーを呼べ!!」って言ってて。多分、私を施設に入れるって話だと思う。でも、私は施設には入りたくない。
ケアマネジャー「わかりました。とにかく、後ほど伺います。」
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Yさん宅へ、訪問する。
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Yさん夫 「また、転んで。今回は脱臼してないけど、いやー、重くて起こしあげられなかったですよ。本人にいざりながら、トイレの手すりまで移動させて、便器を足のつっかえにして、なんとか、立ち上がらせましたけど、こんな大変な人、自宅でみてる人います?それから、今回は、漏らさなかったけど、これで、畳の上で、トイレに間に合わないで漏らしてしまったりでもしたら、大事ですよ。畳が汚れてしまったら大変ですよ。」
終始、このような内容だった。
ケアマネジャー 「で、ご主人はどうしたいですか?」
Yさん夫 「実はね、生命保険で、年金型の保険をかけていたんですよ。こいつ(妻)自身の年金と、その年金型の保険で、この後のことは、賄うつもりだったのに、こいつ(妻)、保険内容を書き換えていて。今日、保険屋さんに説明聞いたけど、、、、無理だね。ったく、俺に相談もしないで、勝手なことを💢」
Yさん妻 「年齢を重ねるごとに、賭け金は高くなって、払えないから、、、、。それも、その時に、お父さんに相談したじゃないの。」
Yさん夫 「何言ってんだ💢 俺の給料で支払えない訳がないだろ💢 ほんと、こいつは、俺の金を使い込んで、平気な顔して。こわい女ですよ。ハヤシマスミ みたいなもんですわ」
ケアマネジャー 「それは、いいすぎです。その言葉はダメです。俺の金って、だって、家計をやりくりしていたのは奥さんで、、、。では、ご主人のお金ですが、奥さんは何に使ったと思っているんですか?」
Yさん夫 「 ・・・・。」
ケアマネジャー 「長年、連れ添ったご夫婦。何があったから、そこまで、奥さんを追い込むんことになるのですか?」
たまらず、ご主人にこう聞いてしまった。
Yさん夫 「娘にも話していないことを、ケアマネジャーに話すことはできませんよ。とにかく、この女(妻)は、俺の金を全部使って、自分の懐をこやしたんですよ💢」
Yさん妻 「何を根拠に言ってるの?娘が、大学に行き直しをしたことで、お金がすごくかかって、それを援助する話はしたじゃないの。」
何を言っても、ご主人の耳には、入らなかった。
【俺の金】
ご主人の中で、家族を養うということは、どこかに行ってしまったようだ。
【俺の金を使い込んだ。ひどい女(妻)】
そうとしか思えないようだった。
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後日、Yさん妻から、ケアマネジャーへ電話がきました。
「長年一緒にいて、ここにきてこれです。情けないですね。離婚して一人で生活をすることも考えたけど、お父さん、認知症かもしれない。今、家を出るのもね。。。しかたないでしょう。」
ケアマネジャーとしては、なんだか意外で。
毎日、ご主人から、どやされて、家事をやるのはお前の仕事とばかりにいわれ。2人で食べる夕食の買い物のお金も、水道光熱費はも、折半とまで言われて。
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1番驚いたのは、先日の入院費用について
ご主人より、「俺が立て替えたから、夕方までに返せよ!!」
そう言って、退院してすぐの、歩行状態の悪い奥さんを煽った。
その時は、ヘルパーさんから、ケアマネジャーに連絡。
Yさん妻が、一人で銀行に行こうとしてて。ご主人にお金を返さないとならないって言ってます。一人での外出は転んでしまったら大変だから、後日、ヘルパーと一緒にいきましょう。と言ったのですが、
今日、どうしてもいかないとならないみたいです。
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お金に執着してしまったご主人。
気の済むように、するしかないと、奥さんは腹をくくったようだった。
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後日、改めて、ケアマネジャーから奥さんの今の気持ちを.今後どうしたいのか確認した。
すると、、、、。
ここから、この現状から、逃げたいわけではないという。
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夫婦
これは、まか不思議。な関係性。
他人には分からない、計り知れない
【絆】みたいなものがあるのかもしれません。
夫婦が過ごした50年という時間。
どちらが、先に、お迎えがらくるかはわからない。
その前に、どちらが先に、正常な判断がつかない状況になるのかもわからない。
ただ、どちらが先にどうなっても、
見えない 糸で、繋がっているならば、
悲観せずに、前を向くしかないのかもしれません。
また、いつか、以前のように、
2人で笑顔になれる日が
くるかもしれない。
そう、祈りにも似た気持ちで
我々介護に携わる者としては、
この熟年夫婦を、見守るしかないようです。
さて、
困ったさんが、いる限り
まだまだ。走り続けまーす🚴♀️💦